都会から電車ですぐに行ける里山

大阪府の市街地から電車で30分ほどに広がる八尾市高安地域の里山。
農地、花屏風などが広がるだけでなく、自然が豊かな地域です。

絶滅危惧種“ニッポンバラタナゴ”

そんな高安地域には全国的にも数カ所しか生息地が残っていない
”ニッポンバラタナゴ ”が生息しています。

ニッポンバラタナゴ は高安地域の人々から“きんたい”という愛称で
親しまれてきた背景があり、人々にとって身近な生き物でした。
しかし、外来種による捕食・外来種との交雑・生息地の消失・化学物質による影響・
人による生き物の放流や密猟など多くの要因で、全国的に生息地が激減。
全国的にその姿が見られなくなりました。

きんたいの生態

きんたい(ニッポンバラタナゴ )のオスは繁殖期になると綺麗なバラ色の婚姻色を発現し、
メスは産卵管というものがおしりのあたりから伸びてきます。
オスは綺麗な色でメスにアピールし、メスは産卵管を使って淡水の二枚貝の中に卵を産卵するという変わった生態をしています。
また、淡水二枚貝は子供の時に、ヨシノボリなどの魚のヒレに寄生して成長します。
ニッポンバラタナゴを守るためには少なくても他の2種も生息できる環境が不可欠です。

きんたいから紡がれたストーリー

この貴重な生き物を守るために”NPO法人ニッポンバラタナゴ 高安研究会”は
40年ほど前から定期的なニッポンバラタナゴ の調査を始めました。

しかし、ニッポンバラタナゴ を守る中で
池の水が不足する、農薬が流入するという問題が生じ、
何度も絶滅の危機に直面しました。

ニッポンバラタナゴを守るためには、
その周辺の里山環境を良好なものにすることが
不可欠です。

そして森林の水循環機能を回復させるために“森林整備”を、
無農薬有機作物を普及させるために伝統的な“河内木綿”、周辺農家さんと協力した“無農薬野菜の栽培”にも取り組み始めました。

一種を守るために始まった活動ですが、
これらは循環型社会の形成に直結するものです。

当ショップで販売しているものは
里山保全につながるものです。
売り上げの一部は活動資金として使用させていただきます。
みなさんが楽しみながら、人・自然・未来に優しい選択をしていただけますように。